「仮想通貨を持っているだけで増える」と聞いたら、気になりませんか。それを実現するのがステーキングという仕組みです。銀行預金の利息のように、仮想通貨を預けるだけで報酬がもらえます。
しかも、銀行の利息が年0.001%という時代に、ステーキングは年利2〜10%以上になることもあります。もちろんリスクもありますが、長期保有する予定の通貨があるなら活用しない手はありません。
この記事では、国内主要取引所のステーキングサービスを対応通貨数・年利・ロック期間で徹底比較していきます。「どの取引所でステーキングすべきか」を判断する参考にしてください。

ステーキングとは?仕組みをわかりやすく解説
ステーキングの基本的な仕組み
ステーキングとは、特定の仮想通貨をブロックチェーンネットワークに預けて、ネットワークの維持に貢献する見返りとして報酬をもらう仕組みです。
ビットコインは「マイニング(採掘)」で取引を検証していますが、イーサリアムやソラナなど多くの通貨は「ステーキング」で取引を検証しています。この検証作業に参加するために仮想通貨を預ける(ステーク=賭ける)というイメージです。
取引所ステーキングのメリット
自分でステーキングを行うには技術的な知識が必要ですが、取引所のステーキングサービスを使えば面倒な手続きなしで預けるだけでOKです。
- 技術的な知識が不要
- 少額から始められる
- 面倒な設定が不要
- セキュリティは取引所が管理
取引所別ステーキング比較
| 取引所 | 対応通貨数 | 年利目安 | ロック期間 | 最低数量 |
|---|---|---|---|---|
| SBI VCトレード | 13種類以上 | 1〜15% | なし(いつでも解除可) | 通貨により異なる |
| GMOコイン | 8種類以上 | 1.5〜8% | なし(いつでも解除可) | 通貨により異なる |
| bitFlyer | 3種類 | 2〜5% | なし | 通貨により異なる |
| Coincheck | 限定的 | 変動制 | あり | 通貨により異なる |
| bitbank | 非対応 | – | – | – |
SBI VCトレード – 対応通貨数No.1
SBI VCトレードはステーキング対応通貨が最も多いのが特徴です。ETH、SOL、DOT、AVAX、ATOMなど幅広い通貨に対応しています。
年利も通貨によっては10%を超えることがあり、国内取引所の中ではトップクラスの利回りです。ロック期間なし(フレキシブルステーキング)なのも大きなメリットで、いつでも解除して売却できるため急な値動きにも対応しやすいです。
GMOコイン – バランスの良いステーキング
GMOコインのステーキングは、対応通貨数と利回りのバランスが良い点が魅力です。ETH、SOL、DOT、ATOM、XTZなどの主要なPoS通貨に対応しています。
ステーキング報酬は毎月自動的に付与されるため、特に手続きは必要ありません。保有しているだけで自動的にステーキングされる仕組みになっているのも手軽です。
bitFlyer – シンプルなステーキング
bitFlyerのステーキングは対応通貨が3種類程度と限られていますが、シンプルで使いやすいのが特徴です。複雑な設定なしで始められるため、ステーキング初心者にはちょうど良い入口になります。

主要通貨のステーキング年利比較
同じ通貨でも取引所によって年利が異なります。主要通貨の年利を比較してみましょう。
イーサリアム(ETH)のステーキング年利
| 取引所 | 年利目安 |
|---|---|
| SBI VCトレード | 2.5〜3.5% |
| GMOコイン | 2.0〜3.0% |
| bitFlyer | 2.0〜3.0% |
ソラナ(SOL)のステーキング年利
| 取引所 | 年利目安 |
|---|---|
| SBI VCトレード | 5〜8% |
| GMOコイン | 4〜7% |
ポルカドット(DOT)のステーキング年利
| 取引所 | 年利目安 |
|---|---|
| SBI VCトレード | 8〜12% |
| GMOコイン | 5〜9% |
※年利は市場状況により変動するため、あくまで目安です。
全体的にSBI VCトレードの年利が高めに出ている傾向です。ステーキング目的で通貨を保有するなら、SBI VCトレードが有力な候補になります。
ステーキングのリスクと注意点
価格変動リスク
ステーキングで年利5%の報酬をもらっても、通貨の価格が5%以上下落したら損失になります。ステーキング報酬は仮想通貨で受け取るため、円換算での価値は価格に連動します。
ロックアップリスク
一部のステーキングでは、預けた通貨を一定期間引き出せない「ロックアップ期間」があります。その間に急落しても売却できないリスクがあるため、ロック期間なしの取引所を選ぶのが安全です。
スラッシングリスク
ネットワーク上で不正行為(ダブルサイン等)が検出されると、ステーキングした通貨の一部が没収される「スラッシング」が発生する可能性があります。ただし、取引所経由のステーキングでスラッシングが発生するケースは極めてまれです。
取引所リスク
取引所自体がハッキングされたり、経営破綻したりするリスクもゼロではありません。ステーキングに限った話ではありませんが、信頼できる取引所を選ぶことが重要です。
ステーキング報酬は受取時点で課税対象になります。報酬を受け取った時点の時価で「雑所得」として計上する必要があります。毎月報酬が入るタイプだと、毎月の記録が必要になるため管理は少し手間がかかります。詳しくは国税庁の暗号資産に関する税務ページを確認してください。

ステーキング vs レンディング、どっちがいい?
「預けて増やす」という点では、ステーキングとレンディングは似ています。両者の違いを整理しておきましょう。
| 項目 | ステーキング | レンディング |
|---|---|---|
| 仕組み | ネットワーク検証への参加報酬 | 取引所に貸し出して利息を得る |
| 対応通貨 | PoS系通貨のみ | BTC含む幅広い通貨 |
| 利率 | 通貨・市況により変動 | 取引所が設定 |
| リスク | スラッシングリスクあり | 取引所の信用リスク |
| 流動性 | 取引所により異なる | 基本的にロックあり |
ビットコインを長期保有するならレンディング、アルトコイン(PoS系)を保有するならステーキングという使い分けが一般的です。
ステーキングの始め方(4ステップ)
ステップ1:取引所の口座を開設
ステーキング対応の取引所で口座を開設します。SBI VCトレードかGMOコインがおすすめです。
ステップ2:ステーキング対応通貨を購入
ETH、SOL、DOTなどのステーキング対応通貨を購入しましょう。
ステップ3:ステーキングに申し込む
取引所によっては保有しているだけで自動的にステーキングされるものと、申し込みが必要なものがあります。各取引所のガイドに従ってください。
ステップ4:報酬を受け取る
あとは放置でOKです。定期的に報酬が付与されます。
仮想通貨への投資を始める前に、金融庁の暗号資産関連ページで基本的な注意事項を確認しておきましょう。
よくある質問(Q&Aコーナー)
Q. ステーキングはいくらから始められますか?
A. 取引所と通貨によりますが、数千円程度から始められるケースが多いです。まずは少額から試してみるのがおすすめです。
Q. ステーキングの報酬はいつもらえますか?
A. 取引所によって異なりますが、毎月1回付与されるケースが一般的です。GMOコインやSBI VCトレードでは、自動的に報酬が付与されます。
Q. ステーキング中に価格が暴落したらどうなりますか?
A. ロック期間なしの取引所であれば、いつでも解除して売却できます。ロック期間ありの場合は、期間終了まで売却できないリスクがあります。
Q. ビットコインもステーキングできますか?
A. ビットコインはPoW(Proof of Work)方式のため、厳密にはステーキングに対応していません。ビットコインを預けて利息を得たい場合は「レンディング」が選択肢になります。
Q. ステーキングとDeFiのイールドファーミング、どちらがおすすめ?
A. 初心者には断然ステーキングがおすすめです。取引所のステーキングは操作がシンプルでリスクも比較的低いです。DeFiのイールドファーミングは高利回りの可能性がありますが、スマートコントラクトリスクやラグプルリスクなどがあり、上級者向けです。
まとめ:ステーキングは長期保有者の強い味方
- 対応通貨数・利回りNo.1:SBI VCトレード
- バランスの良さ:GMOコイン
- シンプルさ:bitFlyer
- ロック期間なしの取引所を選ぶのが安全
- ステーキング報酬を上回る価格下落があれば損失になる点に注意
- 「どうせ長期保有する通貨」をステーキングに回すのが正しい使い方
銀行に預けてもほとんど増えない時代において、ステーキングは資産を効率的に増やす選択肢の一つです。ただし、リスクを理解した上で、「長期保有する予定の通貨」に限定して活用するのがポイントです。

※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

