当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を利用しています

仮想通貨ETFは日本でいつ解禁される?最新動向と今後の見通し

仮想通貨入門

「アメリカではビットコインのETFが買えるらしいのに、日本の証券口座では見当たらない」「そもそも日本でETFは解禁されたのだろうか」——この疑問は、いま非常に多くの方が抱えているものです。

結論から整理すると、現時点で日本国内には暗号資産の現物ETFは上場しておらず、購入することはできません。2026年7月に関連する法律が成立したことで「解禁が決まった」と受け取られがちですが、実際にはまだ土台が整った段階です。

この記事では、確定した事実と、これから検討・整備が進む部分をはっきり分けたうえで、日本における暗号資産ETFの現在地を整理します。誤解したまま判断してしまわないよう、順番に見ていきましょう。

ナビ助
ナビ助
この話題はネットの情報がごちゃ混ぜになりやすいんだ。「決まったこと」と「話し合ってる最中のこと」を分けて読むのがコツだよ。

まず前提:ETFとは何か

ETFは「上場投資信託」のことで、証券取引所に上場している投資信託を指します。株式と同じように証券口座から売買でき、値動きは組み入れられた資産に連動します。

暗号資産の現物ETFは、運用会社がビットコインなどの現物を保有し、その裏付けとなる持分を証券の形で売買できるようにした商品です。投資家自身がウォレットを用意したり、秘密鍵を管理したりする必要がない点が、暗号資産を直接保有する場合との大きな違いになります。

アメリカの状況:現物ETFはすでに承認済み

海外に目を向けると、米国では制度がすでに動いています。

米証券取引委員会(SEC)は2024年1月10日、11本のビットコイン現物ETP(上場取引商品)の上場申請を承認しました。翌日から米国の取引所での取引が始まっています。続いて2024年5月には、イーサリアムの現物ETFについても上場に向けた承認が行われました。

ここで押さえておきたいのは、SECの承認は「商品の上場を認めた」という意味であって、その資産の値上がりを保証したものではないという点です。SEC自身も承認にあたり、暗号資産そのものを推奨するものではないという趣旨の説明を行っています。

注意

「ETFが承認されたから価格が上がる」といった説明を目にすることがありますが、価格がどう動くかを事前に知ることはできません。制度の話と値動きの予想は、切り離して考える必要があります。

日本の現状:現物ETFは販売されていない

この記事の核心部分です。

日本国内の証券会社では、暗号資産の現物ETFを購入することができません。米国で上場しているビットコイン現物ETFを、日本の証券会社を通じて買うこともできないのが現状です。

なぜ買えないのか

理由は、日本の制度上、投資信託に組み入れられる資産(特定資産)として暗号資産が認められてこなかったためです。投資信託及び投資法人に関する法律の枠組みの中で暗号資産が位置づけられていない以上、国内で暗号資産を裏付けとする投資信託を組成することも、海外の同種商品を国内の投資家向けに取り扱うことも難しい、という構造になっています。

「海外の取引所に自分で口座を作れば買えるのでは」と考える方もいますが、日本居住者の口座開設を受け付けていないケースが多く、無登録の海外業者を利用することには別のリスクが伴います。安易に手を出すべきではありません。

暗号資産そのものは国内でも購入できる

誤解のないように補足すると、ETFという商品が存在しないだけで、暗号資産自体は金融庁・財務局に登録された国内の暗号資産交換業者を通じて購入できます。ETFと現物では、税制も管理方法も異なるという点を理解しておきましょう。

ナビ助
ナビ助
「ETFがない=暗号資産が買えない」じゃないんだ。入り口が違うだけ。ここを混同してる人、けっこう多いよ。

2026年7月に成立した改正法で何が変わったのか

ここが最も誤解を招いている部分です。事実関係を順に確認します。

確定していること

2026年7月15日、金融商品取引法および資金決済に関する法律の一部を改正する法律が参議院本会議で可決・成立しました。主な内容は、これまで資金決済法を中心に規制されてきた暗号資産を、金融商品取引法の規制対象へ移していくというものです。あわせて、インサイダー取引規制の導入なども盛り込まれています。

この改正は、暗号資産を「決済の手段」から「投資の対象」として位置づけ直す方向への転換点にあたります。ETFを含む商品設計を議論するための前提条件が整った、と表現するのが正確です。

まだ確定していないこと

一方で、次の点はいずれも今後の手続きに委ねられています。

  • 改正法の施行日(公布から1年以内に政令で定められる予定)
  • 内閣府令による対象銘柄(特定暗号資産)の指定
  • 投資信託関連の政令改正による、暗号資産の特定資産への追加
  • 運用会社による商品の設計・申請と、取引所への上場
  • NISAの対象に含まれるかどうか

「法律が成立した=ETFが解禁された」ではありません。実際に証券口座で売買できるようになるには、上記の段階を一つずつ通過する必要があります。時期を断定できる段階ではない、というのが現時点での正確な理解です。

ポイント
  • 成立=制度の土台づくりが済んだ段階
  • 施行日は政令待ち
  • ETFの上場には、さらに複数の政省令改正と商品申請が必要
  • 「いつ買えるようになるか」を確定的に語れる情報は、現時点で存在しない

「提言」と「決定」は別物

関連する話題として、議員連盟や業界団体からETFの解禁や税制見直しを求める提言が出されたというニュースが報じられることがあります。

ただし、提言はあくまで要望であって、制度として決まったものではありません。提言の内容がそのまま実現するとは限らず、時期や条件が変わることも十分にあり得ます。記事やSNSで「解禁決定」といった見出しを見かけたら、それが法令に基づく決定なのか、単なる要望なのかを確かめる習慣をつけてください。

税金の扱いはどうなっている?

ETFの話とあわせて、多くの方が気にするのが税金です。ここも現行制度と将来の制度を混同しやすいところなので、丁寧に整理します。

現行:原則として雑所得・総合課税

国税庁の説明では、暗号資産の売却や使用によって生じた利益は、事業所得等に付随して生じる場合を除き、原則として雑所得に区分されます。課税方式は総合課税で、給与など他の所得と合算したうえで超過累進税率が適用されます。

さらに現行制度では、損失の繰越控除も、株式やFXとの損益通算もできません。年をまたいで損失を持ち越すことができないため、株式投資と同じ感覚で考えていると想定外の負担になることがあります。

また、日本円に換金していなくても、暗号資産同士の交換は課税対象となります。取引の記録はこまめに残しておきましょう。

将来:申告分離課税への移行が見込まれている

2026年7月に成立した改正法により、一定の要件を満たす暗号資産について申告分離課税(20.315%)へ移行する道筋が示されました。税率の内訳は所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%です。

ただし、こちらも適用の開始時期には注意が必要です。改正法の施行が政令で定められることを前提に、適用開始は2028年1月からと見込まれている段階にとどまります。今行っている取引が自動的に20%台の税率になるわけではありません。

項目 現行の扱い 今後見込まれる扱い
所得区分 原則として雑所得 一定要件を満たすものは分離課税の対象へ
課税方式 総合課税(累進) 申告分離課税 20.315%
損益通算 株式・FXとは不可 対象範囲の整備が見込まれる
繰越控除 不可 導入が見込まれる
適用時期 現在適用中 2028年1月からの見込み
ナビ助
ナビ助
「もう20%になったんでしょ?」って聞かれること多いけど、まだだよ。今年の申告は今のルールでやることになるからね。

今からできること

制度が動くのを待つあいだ、投資家側でできる準備もあります。

取引記録を整えておく

制度が変わっても、過去の取引の記録が必要になる場面はなくなりません。取引所からダウンロードできる履歴は、そのつど保存しておきましょう。特にウォレットを複数使っている方は、後からまとめようとすると非常に手間がかかります。

情報源を公式に寄せる

制度の話題はSNSで断片的に流れてきますが、見出しだけが独り歩きしやすい領域です。金融庁の公表資料や国税庁のFAQなど、一次情報を直接確認する習慣をつけると、誤った前提で動くリスクを減らせます。

制度の変化を投資判断の理由にしすぎない

制度整備が進むことと、資産の価格がどう動くかは別の問題です。制度の見通しを根拠に将来の値動きを予想することはできません。暗号資産は値動きが大きく、資産価値が大きく下がる可能性もある商品だという前提を忘れないようにしましょう。

よくある質問

Q. 日本で暗号資産ETFはもう買えますか?

買えません。国内に暗号資産の現物ETFは上場しておらず、米国の現物ビットコインETFを日本の証券会社経由で購入することもできない状況です。

Q. 解禁の時期はいつと発表されていますか?

時期を確定した公式発表はありません。改正法の施行日が政令で定められること、その後に対象銘柄の指定や投資信託関連の政令改正、商品の申請と上場審査が必要になることから、複数の段階を経ることになります。

Q. ETFが上場したらNISAで買えますか?

現時点では決まっていません。NISAの対象商品に含めるかどうかは、別途の制度整備が必要とされています。

Q. ETFと現物、どちらを選ぶべきですか?

国内にETFが存在しない以上、比較する段階にはありません。将来的に選択肢が増えた場合も、税制・手数料・管理方法が異なるため、ご自身の状況に照らして判断することになります。

Q. 海外の口座を使えばETFを買えますか?

日本居住者の口座開設に対応していないことが多く、無登録の業者を利用すればトラブル時に保護を受けられません。おすすめできる方法ではありません。

まとめ:現在地を正しく把握することが第一歩

ポイント
  • 日本国内に暗号資産の現物ETFは上場しておらず、購入できない
  • 米国では2024年1月10日にビットコイン現物ETPが承認され、同年5月にはイーサリアム現物ETFの上場承認も行われた
  • 日本の証券会社経由で米国の現物ビットコインETFを買うことはできない
  • 2026年7月15日に改正法が成立したが、施行は今後。「解禁が決まった」わけではない
  • 議員連盟などの提言は要望であり、制度上の決定ではない
  • 税制は現行では原則雑所得・総合課税、損益通算も繰越控除も不可。分離課税の適用開始は2028年1月からの見込み

制度が変わる局面では、期待を込めた情報が実際より先走って流通しがちです。だからこそ、「いま何が決まっていて、何がまだなのか」を自分で切り分けられることが、そのまま身を守る力になります。

投資は自己責任です。余剰資金の範囲で行い、制度・税制の最新情報は金融庁や国税庁などの公式サイトで必ずご確認ください。判断に迷う場合は、税理士など専門家への相談も検討してください。

参考:金融庁 暗号資産の利用者のみなさまへ国税庁 暗号資産等に関する税務上の取扱いSEC Statement on the Approval of Spot Bitcoin Exchange-Traded Products

ナビ助
ナビ助
焦らなくていいよ。制度の話は必ず公式から出てくる。そこを見に行く癖がついてれば、噂に振り回されずに済むからね。

※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました