「仮想通貨を送金したら手数料で数千円取られた…」「もっと安く送金できる方法はないの?」と感じたことはありませんか。仮想通貨の送金手数料は、取引所によって大きく異なります。
実は同じビットコインを送金するにしても、取引所次第で無料にも数千円にもなるのが現状です。送金頻度が多い方にとっては、年間で数十万円の差が出ることも珍しくありません。
この記事では、送金手数料が安い・無料の取引所を一覧で比較し、手数料を最小限に抑えるテクニックまで紹介していきます。少しの工夫で大きなコスト差が生まれるので、ぜひ参考にしてください。

仮想通貨の送金手数料とは?
仮想通貨を別のウォレットや取引所に送る(出金する)ときにかかる手数料のことです。この手数料は主に2つの要素で構成されています。
- ネットワーク手数料(マイナー手数料/ガス代):ブロックチェーンのネットワークに支払う手数料。通貨やネットワーク混雑状況によって変動する
- 取引所の手数料:取引所が独自に設定する送金手数料。取引所ごとに異なる
重要なのは、取引所の送金手数料は各社が自由に設定しているということです。同じビットコインを送るにしても、取引所Aは無料、取引所Bは0.0005 BTC(数千円相当)かかるケースがあります。
送金手数料が無料の取引所
記事執筆時点、暗号資産の送金手数料が無料の取引所は以下の通りです。
1. GMOコイン
GMOコインは、取り扱い全通貨の送金手数料が無料です。BTC、ETH、XRP…何を送っても手数料ゼロ。これは国内トップクラスの送金コストです。
- BTC送金手数料:無料
- ETH送金手数料:無料
- XRP送金手数料:無料
- 最低送金額の制限あり(通貨による)
2. SBI VCトレード
SBI VCトレードも、暗号資産の送金手数料が無料です。入金・出金・送金すべて無料という、手数料面では非常に優秀な取引所です。
- BTC送金手数料:無料
- ETH送金手数料:無料
- XRP送金手数料:無料
3. BITPOINT
BITPOINTも暗号資産の送金手数料が無料です。取扱通貨数も29種類と充実しており、送金用の口座としても活用できます。なお、以前このカテゴリに入っていたDMM Bitcoinは2025年3月にサービスを終了しています。

主要取引所の送金手数料比較表
| 取引所 | BTC送金手数料 | ETH送金手数料 | XRP送金手数料 |
|---|---|---|---|
| GMOコイン | 無料 | 無料 | 無料 |
| SBI VCトレード | 無料 | 無料 | 無料 |
| BITPOINT | 無料 | 無料 | 無料 |
| bitFlyer | 0.0004 BTC | 0.005 ETH | 無料 |
| コインチェック | 0.0005 BTC | 0.005 ETH | 0.15 XRP |
| bitbank | 0.0006 BTC | 0.005 ETH | 0.1 XRP |
※記事執筆時点の情報です。最新の手数料は各取引所の公式サイトで確認してください。
この表を見ると一目瞭然です。GMOコイン、SBI VCトレード、BITPOINTの3社は送金手数料が完全無料です。一方でbitFlyerやコインチェックは、BTCを1回送金するだけで数千円かかることもあります。
送金手数料を安くする5つのテクニック
1. 送金手数料無料の取引所を使う
最もシンプルで効果的な方法です。GMOコインやSBI VCトレードなら、何度送金しても手数料はゼロ。他の取引所をメインで使っている場合でも、「送金用の口座」として1つ持っておくと便利です。
2. 送金する通貨を選ぶ
通貨によってネットワーク手数料は大きく異なります。
- XRP(リップル):送金手数料が非常に安い(0.001ドル以下)、送金速度も数秒
- XLM(ステラルーメン):XRPと同様に安くて速い
- SOL(ソラナ):ネットワーク手数料が極めて安い
- BTC(ビットコイン):手数料高め(数百円〜数千円)
- ETH(イーサリアム):ガス代が高め(数百円〜数千円、混雑時はそれ以上)
「BTCを送りたい」場合でも、一旦XRPに交換→XRPで送金→送金先でBTCに交換、という方法で手数料を大幅に節約できるケースがあります(ただし為替リスクと手間は増えます)。
3. Layer2を活用する
イーサリアムの送金では、Layer2ネットワーク(Arbitrum、Optimism、Baseなど)を使うとガス代が大幅に安くなります。メインネットで数百円かかるガス代が、Layer2なら数円〜数十円で済むこともあります。
ただし、送金先がLayer2に対応している必要がある点には注意しましょう。
4. 送金頻度を減らす
送金回数が少なければ手数料も少なくなります。細かく何度も送金するより、まとめて1回で送金する方がお得です。
5. ネットワークが空いている時間帯を狙う
ビットコインやイーサリアムのネットワーク手数料は、混雑状況で変動します。一般的に日本時間の深夜〜早朝はネットワークが空いていて手数料が安くなりやすい傾向にあります。

送金手数料で損する具体例
どのくらい差が出るか、具体例で見ていきましょう。
例:月3回、BTCを送金する場合(年間36回)
- GMOコイン:0円 × 36回 = 年間0円
- コインチェック:0.0005 BTC × 36回 = 0.018 BTC
仮に1 BTC = 1,500万円とすると、0.018 BTC = 約27万円。同じことをするのに、取引所が違うだけで年間27万円の差が出る可能性があります。これは無視できない金額です。
送金時の注意点
1. アドレスは必ずコピペ
送金先アドレスの手入力は絶対にNGです。1文字でも間違えると、仮想通貨は永久に失われます。必ずコピー&ペーストで対応しましょう。
2. ネットワーク(チェーン)を確認
ETHを送るとき、ERC-20で送るのかBEP-20で送るのか、ネットワークを間違えると資金を失う可能性があります。送金元と送金先のネットワークが一致しているか必ず確認しましょう。
3. 少額でテスト送金
初めてのアドレスに送金するときは、まず少額(1,000円程度)でテスト送金して、正しく届くことを確認してから本送金しましょう。これは鉄則です。
4. メモ(タグ)を忘れずに
XRP、XLM、ATOMなどの一部の通貨は、アドレスに加えて「宛先タグ(メモ)」の入力が必要です。これを忘れると、送金した通貨が宙に浮いて戻ってこない可能性があります。
取引所間の送金の流れ
例えば、コインチェックからGMOコインにBTCを送金する場合の手順です。
- GMOコインでBTCの入金アドレスを確認・コピー
- コインチェックの送金画面を開く
- 送金先アドレスにGMOコインのアドレスをペースト
- 送金額を入力
- 2段階認証を入力して送金実行
- ブロックチェーン上で承認されるのを待つ(BTCの場合、通常10分〜1時間程度)
送金状況は、Blockchain.com ExplorerでトランザクションIDを入力すれば追跡できます。
よくある質問(Q&Aコーナー)
Q. 送金手数料無料の取引所にデメリットはありますか?
A. 基本的に大きなデメリットはありません。取引所は取引手数料やスプレッドで収益を上げているため、送金手数料を無料にしてもビジネスが成り立つ仕組みになっています。
Q. 送金にかかる時間はどのくらいですか?
A. 通貨によって異なります。BTC:10分〜1時間、ETH:数分〜30分、XRP:数秒〜数分が目安です。ネットワーク混雑時はさらにかかることもあります。
Q. 送金した仮想通貨が届かない場合はどうすればいいですか?
A. まずトランザクションIDでブロックチェーン上の状況を確認しましょう。承認されているのに届かない場合は、送金先のカスタマーサポートに問い合わせてください。
Q. 海外取引所への送金もできますか?
A. 技術的には可能ですが、トラベルルールの適用により、一部の海外取引所への送金が制限される場合があります。送金前に各取引所の対応状況を確認しましょう。
Q. 送金手数料は経費として計上できますか?
A. 仮想通貨の取引に直接関係する送金手数料は、確定申告時に経費として計上できる場合があります。手数料の記録は保管しておきましょう。

まとめ:送金手数料は「選ぶ」時代
- 送金手数料は取引所選び次第で0円にできる
- GMOコインとSBI VCトレードが送金手数料無料で最もお得
- XRP・XLMなど送金に強い通貨を活用する方法もある
- 送金先アドレスは必ずコピペ、初回は少額テスト送金が鉄則
- ネットワーク(チェーン)の一致確認を忘れずに
仮想通貨の送金手数料は、取引所選び次第で0円にもできますし、年間数十万円にもなりえます。送金頻度が多い方は、手数料無料の取引所を「送金用ハブ」として活用するのが賢い方法です。
各取引所の最新手数料は公式サイトで確認できますし、日本暗号資産取引業協会のサイトでも取引所の情報をチェックできます。
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。


