「コインチェックで利益が出たから日本円にして引き出したい」「出金手数料っていくらかかるんだろう」と気になっている方は多いのではないでしょうか。仮想通貨を買うところまでは調べたけれど、お金を戻す手順は意外と情報が少ないものです。
コインチェックの日本円出金手数料は、記事執筆時点でどの銀行宛てでも一律407円です。金額が大きくても小さくても同じ料金なので、こまめに出すほど割高になります。
この記事では、コインチェックから日本円を銀行口座に引き出す手順を画面の流れに沿って整理し、手数料の考え方、つまずきやすいポイント、そして出金したお金にかかる税金の基本までまとめました。読み終わるころには「いつ、いくらまとめて出せばいいか」の判断がつくようになります。

コインチェックの日本円出金にかかる手数料
出金手数料は一律407円
コインチェックから銀行口座へ日本円を引き出す場合、出金手数料は一律407円です。三菱UFJ銀行でも地方銀行でもネット銀行でも金額は変わりません。ここは他社と比べるとやや高めの水準で、こまめに出金する使い方とは相性がよくありません。
たとえば1万円を出金すると407円は約4.1%に相当します。一方で20万円をまとめて出金すれば約0.2%です。同じ407円でも、金額が小さいほど負担率は跳ね上がるという点はしっかり意識しておきたいところです。
「出金」と「送金」はまったく別の手続き
初心者の方がよく混乱するのが、この2つの言葉です。
- 出金:口座にある日本円を、自分名義の銀行口座へ引き出すこと
- 送付(送金):暗号資産のまま、別の取引所やウォレットへ送ること
手数料の体系がまったく違うので、まずは自分がやりたいのがどちらなのかをはっきりさせましょう。ビットコインを日本円に換えてから銀行に引き出したいなら「売却」→「出金」の2ステップになります。
入出金まわりの手数料まとめ
| 項目 | 手数料(記事執筆時点) |
|---|---|
| 日本円の出金 | 一律407円 |
| 日本円の入金(銀行振込) | 無料(振込手数料は利用者負担) |
| 日本円の入金(クイック入金・3万円未満) | 770円 |
| 日本円の入金(クイック入金・3万円以上50万円未満) | 1,018円 |
| 日本円の入金(クイック入金・50万円以上) | 入金金額×0.11%+495円 |
| 日本円の入金(コンビニ入金) | 3万円未満:770円/3万円以上30万円以下:1,018円 |
| 暗号資産の送付(BTC) | ネットワーク状況に応じた変動制 |
| コインチェックユーザー同士の送付 | 無料 |
手数料は改定されることがあります。実際に手続きする前にコインチェックの公式手数料ページで最新の数字を確認してください。
日本円を出金する手順
STEP1:出金先の銀行口座を登録する
最初にやることは銀行口座の登録です。アプリでもWeb版でも手順はほぼ同じで、「日本円の出金」メニューから「銀行口座を登録する」に進みます。
入力するのは金融機関名、支店名、預金種目、口座番号、口座名義(カタカナ)です。登録できるのは本人名義の口座のみで、家族名義や法人名義には出金できません。名義がコインチェックの登録情報と1文字でも違うと差し戻されるので、旧姓のままになっていないかなどを確認しておきましょう。
STEP2:出金額を入力して申請する
口座を登録したら、出金画面で登録済み口座を選び、出金したい金額を入力します。画面には出金手数料が差し引かれた後の受取額が表示されるので、そこを見て金額を調整してください。
「全額出金」を選ぶと、残高から手数料を引いた金額が自動で入力されます。確認画面で振込先と金額をチェックし、二段階認証のコードを入力すれば申請完了です。
STEP3:着金を待つ
申請が受け付けられると、コインチェック側で処理が行われ、指定した銀行口座に振り込まれます。公式FAQでは、銀行営業日の午前9時までに受け付けた申請は当日〜翌銀行営業日以内、それを過ぎた申請は翌銀行営業日以降の手続きになると案内されています。土日祝に申請した場合も、手続きは次の銀行営業日からです。
つまり金曜の夜や連休前に申請すると、着金が翌週になることも珍しくありません。さらに、コインチェック側の手続きが終わっても、振込先の金融機関の状況によって着金までに時間がかかる場合があります。支払いの予定がある場合は余裕を持ったスケジュールで動くのが安全です。

出金でつまずきやすいポイント
- 本人名義以外の銀行口座は登録できない
- つみたて用に入れた日本円は、買付が終わるまで出金できない
- 1回あたりの出金上限が設定されている
- 本人確認が完了していないと出金できない
本人名義以外の口座には出せない
マネー・ローンダリング対策として、暗号資産交換業者は本人名義以外への出金を認めていません。「家族の口座にまとめたい」といった使い方はできないので、あらかじめ自分名義の銀行口座を用意しておきましょう。
つみたてアカウントの日本円は動かせない
コインチェックには積立サービス用の残高があります。積立のために引き落とされた日本円は、暗号資産の買付が完了するまで出金対象になりません。「残高はあるはずなのに出金できない」というときは、この積立分が原因であることが多いです。
出金上限がある
1回あたりの出金額には上限が設けられています。記事執筆時点では1回5,000万円が上限とされていますが、大きな金額を動かす予定がある場合は事前に公式の案内を確認しておくのが確実です。
メンテナンスや大型連休のタイミング
システムメンテナンス中は出金申請ができません。また銀行の営業日にも左右されるため、年末年始やゴールデンウィークは着金が遅れやすくなります。急ぎの資金を仮想通貨口座に置いておくのは避けたほうが無難です。
出金手数料を抑える考え方
手数料が定額である以上、対策はシンプルです。
- まとめて出す:月に1回など回数を決めて、ある程度の金額をまとめて引き出す
- 生活費は入れない:出し入れが必要なお金は最初から取引所に置かない
- 入金方法を選ぶ:クイック入金は手数料が高いので、急ぎでなければ銀行振込を使う
- 目的で使い分ける:他の取引所へ資金を移すだけなら、日本円出金より暗号資産の送付が安く済む場合もある
特に見落とされがちなのが入金側です。クイック入金は便利ですが、少額での利用は割高になります。日常的に売買するなら、余裕をもって銀行振込で入金しておくほうがトータルのコストは下がります。

暗号資産のまま送る場合の手数料と注意点
日本円にせず、暗号資産のまま別の取引所へ移したい場合は「送付」を使います。コインチェックの送付手数料は、ブロックチェーンの混雑状況に応じて変動する仕組みです。混雑時には手数料が大きく上がることがあるため、送付画面に表示される手数料を必ず確認してから実行してください。
もうひとつ知っておきたいのがトラベルルールです。これは暗号資産の送金時に、送付人と受取人の情報を取引所間で通知することを求める国際的な要請にもとづくルールで、国内では通知システムが複数併存しています。記事執筆時点ではコインチェックとbitFlyerが「TRUST」、GMOコインとbitbankが「Sygna」を採用しており、採用システムが異なる取引所同士では直接送付できないケースがあります。
送る前に、送付先が対応リストに入っているかを公式のお知らせで確認してください。対応状況は変わっていくので、以前は送れたのに今は送れない、という逆のパターンもあり得ます。
他の国内取引所と比べるとどうなのか
「407円は高いのでは」と感じた方のために、国内の主な取引所の日本円出金手数料を並べてみます。数字はいずれも記事執筆時点のもので、改定されることがあります。
| 取引所 | 日本円の出金手数料 |
|---|---|
| コインチェック | 一律407円 |
| GMOコイン | 無料(大口出金は別途) |
| bitbank | 3万円未満550円/3万円以上770円 |
| SBI VCトレード | 無料 |
参考:Coincheck 手数料一覧(公式)|GMOコイン 手数料(公式)|各社の手数料は改定されるため、実際の金額は公式ページでご確認ください。
こうして並べると、出金手数料そのものを重視するなら無料の取引所を使うという選択肢もあることがわかります。ただし取引所選びは出金手数料だけで決めるものではありません。取扱銘柄、板取引の使いやすさ、アプリの操作性、積立サービスの有無など、自分の使い方に合うかどうかを総合的に見るのが現実的です。
実際、「普段の売買はコインチェック、日本円に戻すときは手数料無料の取引所に暗号資産を送ってから出金する」という使い分けをしている方もいます。ただしこの方法は送付手数料やトラベルルールの制約がからむため、手間に見合うかどうかは出金額しだいです。少額であれば、素直に407円を払ったほうが早くて確実でしょう。
出金したお金と税金の関係
ここで大事なのは、課税されるタイミングは「銀行に出金したとき」ではないという点です。国税庁の考え方では、暗号資産を売却したり、他の暗号資産に交換したり、商品の購入に使ったりして利益が生じた時点で所得が発生します。
そして暗号資産の売却などで生じた利益は、事業所得等の各種所得の基因となる行為に付随して生じる場合を除き、原則として雑所得に区分されます。雑所得は給与など他の所得と合算する総合課税の対象で、累進税率が適用されます。詳細は国税庁のタックスアンサー(暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の課税関係)で確認できます。
「日本円に換えずに口座に置いておけば課税されない」と誤解している方がときどきいますが、売却した時点で利益は確定しています。年間の取引履歴はコインチェックからダウンロードできるので、早めに手元に残しておくと確定申告のときに慌てずに済みます。判断に迷う部分は税務署や税理士に相談してください。

よくある質問(Q&A)
Q. 出金手数料が無料になる方法はある?
A. 記事執筆時点で、日本円の出金手数料が無料になる仕組みはありません。回数を減らしてまとめて出すのが現実的な節約策です。手数料無料をうたう他社に資金を移す場合も、送付手数料や売買コストを含めて総額で比べてみてください。
Q. 出金申請をキャンセルできる?
A. 処理が始まる前であれば、出金履歴の画面からキャンセルできる場合があります。ただし処理が進むと取り消せません。金額や口座を間違えたことに気づいたら、できるだけ早く操作してください。
Q. 出金したのに着金しない
A. まず申請日が銀行営業日だったかを確認しましょう。手続きは銀行営業日ベースで進むため、週末や祝日をはさむとその分遅れます。数営業日たっても入金がない場合は、登録した口座情報に誤りがないかを見直したうえでサポートに問い合わせてください。
Q. 出金先の銀行はどこがおすすめ?
A. 手数料が一律なので、どの銀行を選んでも出金コストは同じです。強いて言えば、記帳や入出金の確認がしやすいネット銀行を使うと、履歴の管理が楽になります。
Q. 少額でも出金できる?
A. 日本円残高が出金手数料(407円)未満の場合は、出金可能額が0円となり手続きができません。また少額の出金は手数料の負担割合が重くなるので、あまり合理的ではありません。
Q. 海外の銀行口座に出金できる?
A. できません。出金先として登録できるのは国内の金融機関にある本人名義の口座に限られます。
Q. コインチェックは金融庁に登録された業者?
A. はい。コインチェックは暗号資産交換業者として登録されています。登録業者の一覧は金融庁が公表している暗号資産交換業者登録一覧で確認できます。取引所を選ぶときは、この一覧に名前があるかどうかを最初にチェックする習慣をつけておきましょう。
まとめ
- 日本円の出金手数料は記事執筆時点で一律407円。金額にかかわらず同じ
- 「出金(日本円)」と「送付(暗号資産)」は別の手続き
- 登録できるのは本人名義の国内口座のみ。手続きは銀行営業日ベースで進む
- 積立用の日本円は買付完了まで出金できない
- 回数を減らしてまとめて出すのが、いちばん効くコスト対策
- 課税されるのは出金時ではなく、売却などで利益が出た時点
出金のルールを先に理解しておくと、「いざ現金化したいときに動けない」という事態を避けられます。手数料と着金日数の感覚をつかんだうえで、余裕のあるスケジュールで資金を動かしていきましょう。
なお暗号資産は価格の変動が大きく、投資は自己責任です。生活に必要なお金ではなく余剰資金の範囲で行い、手数料やサービス内容の最新情報は各社の公式サイトと金融庁の案内で確認してください。

※記事執筆時点の情報です。手数料やサービス内容は変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

