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ユニスワップ(Uniswap)の使い方と始め方|DEXの仕組み・手数料・UNIとリスクを丁寧に解説

DeFi・ステーキングで増やす

「取引所に上場していないトークンを買うにはユニスワップを使うらしい」「DEXって聞くけど、普通の取引所と何が違うの?」——暗号資産に少し慣れてくると、必ずと言っていいほど名前が出てくるのがユニスワップです。

ただし最初にはっきりお伝えしておきます。ユニスワップは日本の暗号資産交換業の登録を受けたサービスではありません。国内の取引所のようなサポート窓口や資産の分別管理、トラブル時の補償といった利用者保護の枠組みは存在せず、操作の結果はすべて自分に返ってきます。

この記事では、ユニスワップがどういう仕組みで動いているのか、実際の使い方の流れ、UNIというトークンの位置づけ、そして詐欺トークンやインパーマネントロスといった避けて通れないリスクを、順を追って整理します。

ナビ助
ナビ助
ユニスワップは便利だけど、誰も守ってくれない世界なんだ。自由と自己責任はセットだって覚えておこう。

ユニスワップとは何か

板取引ではなく「プール」で交換する

国内の取引所では、買いたい人と売りたい人の注文を突き合わせる板取引が基本です。一方ユニスワップは、AMM(自動マーケットメイカー)という仕組みで、あらかじめ用意された流動性プールを相手に交換を行います。

プールには2種類のトークンがペアで預けられており、片方を入れると数式にもとづいて計算された量のもう片方が出てくる、という仕組みです。相手方の注文を待つ必要がないため、24時間いつでも取引が成立します。

運営会社が資産を預かるわけではない

ユニスワップには口座開設や本人確認がありません。自分のウォレットを接続して直接取引するため、資産を誰かに預ける必要がないのです。これは中央集権的な取引所の破綻リスクを避けられるという意味では利点になります。

ただし裏を返せば、パスワードを忘れた、送金先を間違えた、詐欺サイトで署名してしまった——こうした事態が起きても、助けてくれる窓口が存在しないということでもあります。

v4とUnichainという最近の動き

ユニスワップはバージョンアップを重ねてきました。記事執筆時点ではv4が展開されており、「フック」と呼ばれる仕組みによって、プールの動作や手数料の設定を柔軟にカスタマイズできるようになっています。また、ユニスワップ独自のレイヤー2であるUnichainも稼働しており、取引コストを抑えた環境が用意されています。

仕様は継続的に更新されるため、最新の情報はUniswap公式サイトで確認するようにしてください。

使い始めるまでの手順

ユニスワップを使うには、大まかに次のステップを踏みます。

  1. 国内の登録業者で暗号資産を購入する:まずは金融庁に登録された国内の交換業者でETHなどを買います。ここが日本円の入口になります
  2. ウォレットを用意する:MetaMaskなどのウォレットを公式サイトから導入し、リカバリーフレーズを紙などオフラインで厳重に保管します
  3. ウォレットへ送金する:購入した暗号資産をウォレットのアドレスへ送ります。初回は必ず少額でテスト送金してください
  4. ガス代を確保する:取引にはネットワーク手数料(ガス代)が必要です。イーサリアム上ならETHを残しておきます
  5. 公式サイトにアクセスして接続する:URLを目視で確認し、ブックマークから開く。ウォレットを接続します
  6. トークンを選んでスワップする:交換したいトークンと数量を指定し、内容を確認して署名します
注意

検索結果の広告枠に偽サイトが表示される事例が報告されています。一度公式ドメインを確認してブックマークし、以後はそこからしかアクセスしない習慣をつけてください。SNSのDMで送られてきたリンクは開かないことです。

ナビ助
ナビ助
リカバリーフレーズをスマホのメモ帳やスクショで保存してる人、けっこう多いんだ。それ、いちばん狙われるところだよ。

取引にかかるコストの内訳

スワップ手数料

ユニスワップでの交換には、プールごとに設定された手数料がかかります。v3では0.01%・0.05%・0.30%・1%といった段階が用意されており、v4ではプールを作る側が手数料を細かく設定できる仕組みに変わりました。取引量の多い主要なペアほど低い手数料のプールが用意されている傾向があります。

なお2025年12月に可決されたガバナンス提案「UNIfication」により、v2・v3の一部プールでは手数料の一部がプロトコル側に回る形へと変更されています。手数料の内訳は今後も変わり得るため、実際に交換する画面で表示される数値を確認してください。

ガス代(ネットワーク手数料)

スワップ手数料以上に効いてくるのが、ブロックチェーンに支払うガス代です。イーサリアムのメインネットが混雑している時間帯は、少額の取引でも手数料のほうが高くつくことがあります。少額を頻繁に動かす使い方はコスト面で不利になりやすい点は理解しておきましょう。

スリッページ

注文を出してから実際に約定するまでの間に価格が動くと、想定と違うレートで成立することがあります。これがスリッページです。流動性の薄いトークンほど影響が大きくなり、極端な場合は大幅に不利なレートで交換されてしまいます。許容するスリッページの上限は設定できるので、初期値のまま放置せず内容を確認してください。

承認(Approve)のトランザクション

初めて扱うトークンでは、コントラクトに操作を許可する承認の手続きが別途必要になり、そこでもガス代がかかります。

流動性提供とインパーマネントロス

ユニスワップでは、プールに2種類のトークンを預けて手数料収入を得る「流動性提供」という関わり方もできます。ただしここには、初心者がつまずきやすい落とし穴があります。

それがインパーマネントロス(変動損失)です。預けた2つのトークンの価格比が大きく変わるほど、単純に保有し続けていた場合と比べて資産が目減りする現象が起きます。手数料収入がその目減りを上回れば結果的にプラスになりますが、上回る保証はどこにもありません。

「利回りが高い」と紹介されているプールほど、価格変動の激しいトークンを含んでいることが多く、インパーマネントロスも大きくなりがちです。表示される利回りの数字だけを見て判断するのは非常に危険だとお伝えしておきます。

ポイント

流動性提供は「預けて放置すれば増える」仕組みではありません。何にリスクを取っているのかを説明できないうちは、手を出さないという選択も立派な判断です。

UNIというトークンの位置づけ

UNIはユニスワップのガバナンストークンです。プロトコルの方針を決める投票に参加する権利と結び付いており、保有量に応じて提案や議決に関われる設計になっています。

2025年12月には「UNIfication」と呼ばれるガバナンス提案が可決され、プロトコルが受け取った手数料をUNIの焼却(バーン)に充てる仕組みと、1億UNIのバーンが実施されました。ただし注意したいのは、この仕組みはUNIを持っている人へ配当が支払われるものではないという点です。供給量が減る設計であることと、保有していれば収益が得られることはまったく別の話であり、UNIを持っていること自体が自動的に収益を生むわけではありません。

ガバナンスの決定によって仕組みはこの先も変更され得ますし、UNIの取り扱いや条件は国内の取引所によって異なります。最新の状況はUniswapの公式ブログや各社の公式サイトで確認してください。

絶対に押さえておきたいリスク

1. 許可なくトークンを作れる=詐欺トークンが混ざる

ユニスワップでは、許可を得ることなくトークンを発行して流動性を作ることができます。この自由さは新しいプロジェクトが生まれる土壌である一方、悪意ある人物が偽物のトークンを並べる余地でもあります。

典型的な手口がラグプルです。新しいトークンの流動性を用意し、価格をつり上げて多くの人に買わせたあと、運営が流動性を一気に引き抜いて姿を消す——というものです。有名トークンとそっくりな名前・ロゴを使った偽物も多数存在します。

注意

トークンは名前ではなくコントラクトアドレスで識別してください。公式サイトやプロジェクトの公式アカウントが公表しているアドレスと一致するかを、必ず自分の目で確認することです。

2. 承認の悪用

悪質なサイトで承認の署名をしてしまうと、ウォレット内のトークンを勝手に動かされる被害につながります。身に覚えのない承認は取り消しツールで整理し、無制限の承認をむやみに与えないよう心がけましょう。

3. 操作の取り消しはできない

ブロックチェーン上の取引は、実行後に取り消すことができません。アドレスの入力ミス、ネットワークの選択ミス、桁の入力ミス——いずれも取り返しがつかない結果になります。実行前の確認を習慣にしてください。

4. 利用者保護の枠組みの外にある

冒頭でも触れたとおり、ユニスワップは日本の暗号資産交換業の登録を受けたサービスではありません。金融庁は無登録業者との取引について注意を呼びかけており、DEXも同様に利用者保護の対象外です。金融庁の暗号資産に関する情報ページにも目を通しておくことをおすすめします。

ナビ助
ナビ助
「このトークン、今めちゃくちゃ上がってる」って声が聞こえたときこそ落ち着いて。急いで飛び乗った人から順に損をする世界だからね。

税金の扱い

日本の居住者がDEXで取引を行った場合も、税務上の申告義務は変わりません。国税庁の考え方では、暗号資産の取引で生じた利益は原則として雑所得に区分され、他の所得と合算する総合課税の対象とされています。

暗号資産の課税方式については、令和8年度税制改正で申告分離課税(20.315%)への移行が定められました。ただし対象は「特定暗号資産」を国内の登録業者を通じて譲渡した場合に限られ、DEXでの取引や個人間取引は総合課税のまま据え置かれる整理になっています。適用開始も金融商品取引法等の改正の施行の翌年からとされており、2028年1月以降になる見込みです。ユニスワップを使う方にとっては「税率が20%になる」という話がそのまま当てはまるわけではない、という点に注意してください。

DEXの取引は、トークン同士の交換が頻繁に発生し、ガス代の扱いも絡むため、損益計算の難易度が国内取引所より格段に上がります。取引履歴は自分で記録・保存しておかないと、後から再現するのが非常に困難です。詳細は国税庁の資料を確認し、必要に応じて暗号資産に詳しい税理士へ相談してください。

よくある質問(Q&A)

Q. 日本円で直接トークンを買えますか?

A. できません。ユニスワップは暗号資産同士の交換を行う場所です。日本円から入るには、まず国内の登録業者で暗号資産を購入し、それをウォレットへ移す必要があります。

Q. 本人確認は必要ですか?

A. ユニスワップ自体に口座開設や本人確認の手続きはありません。ただし、それは匿名で何をしてもよいという意味ではなく、日本の居住者としての納税義務は変わりません。

Q. ガス代を安くする方法はありますか?

A. イーサリアムのメインネットではなく、レイヤー2などの手数料が低いネットワーク上で取引する方法があります。ただしネットワークごとに対応トークンや流動性が異なり、ブリッジの利用が必要になる場合もあります。ブリッジには別のリスクが伴う点に注意してください。

Q. スワップが失敗したのに手数料が引かれました

A. トランザクションが失敗した場合でも、処理を試みた分のガス代は消費されます。スリッページの設定が厳しすぎる、ガス代の設定が不足しているなどが典型的な原因です。

Q. どのトークンなら安全ですか?

A. 特定のトークンが安全だと断言することはできません。判断材料としては、公式が公表するコントラクトアドレスと一致しているか、流動性が十分にあるか、開発が継続しているかといった点を自分で確認することになります。

Q. 初心者はまず何から始めるべきですか?

A. いきなり無名のトークンを買うのではなく、少額のETHで主要なトークンを一度スワップしてみて、ガス代・スリッページ・承認といった流れを体験するのがおすすめです。仕組みが分からないまま金額を大きくするのが最も危険です。

まとめ:自由の裏側にある責任を理解する

ポイント
  • ユニスワップはAMMという仕組みで動く分散型取引所(DEX)
  • 日本の暗号資産交換業の登録を受けたサービスではなく、利用者保護の枠組みの外にある
  • コストはスワップ手数料・ガス代・スリッページの3つで考える
  • 流動性提供にはインパーマネントロスという固有のリスクがある
  • 許可なくトークンを作れるため、ラグプルや偽トークンに注意が必要
  • 取引で生じた利益は原則として雑所得として課税対象になる

ユニスワップは、許可を必要とせずに参加できるという意味で画期的な仕組みです。しかしその自由さは、間違えたときに誰も助けてくれないという責任と表裏一体になっています。

使うと決めたなら、URLの確認、コントラクトアドレスの照合、少額でのテスト、承認の整理——この4つを習慣にしてください。暗号資産の取引は価格変動によって損失が生じる可能性があり、必ず余剰資金の範囲で行うことが大前提です。最新の情報は各公式サイトや金融庁の案内で確認し、最終的な判断は自己責任で行いましょう。

ナビ助
ナビ助
分からないものには手を出さない。この一言を守れる人が、結局いちばん長く生き残るんだ。

※記事執筆時点の情報です。仕様・手数料は変更される可能性があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。

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